香川のお盆3年目と『生命(いのち)は』を想う

香川のお盆3年目~灯篭と盆団子~

香川で迎えるお盆も3回目になりました。
家族でお墓参りをし、盆団子を作ってお仏壇にお供えしました。

香川の灯篭です。綺麗ですよね!

お墓に吊す「燈籠(とうろう)」。
香川のお盆は、お墓に吊す風習があるそうで、見慣れぬ光景にビックリしたものです。
お盆前にはスーパーなどにも売っています。
3年目ともなると、普通になってきました。

写真は控えましたが、みかん畑に囲まれたお墓に燈籠が揺れる風景は、美しい。

みかん収穫頃の写真です。この景色が大好きです!

お仏壇にお供えする盆団子は、毎日変わります。
お義父さんとお義母さんに教えていただきました。

一日目は白団子、二日目はあんこ団子、三日目はきな粉団子。
末っ子と一緒にコネコネ作っています。

1日目は、白団子
今日は2日目なので、あんこ団子
3日目は、きなこ団子(追加)
ご先祖様、喜んでいるかな?

詩人・吉野 弘さんを思い出したお盆

今日はふと、詩人・吉野弘さんの「生命は」を思い出しました。
読み返し、深いなと感じました。

「私もあるとき誰かのための虻だったろう
あなたもあるとき私のための風だったかもしれない」


詩人・吉野弘さんは大正15年生まれ。
詩の世界に入ったのは終戦直後の混乱の中でした。
軍国少年として育った吉野さん。
兵士となり、国のために戦って死ぬことは当たり前だと考えていました。

ところが、吉野さんが陸軍に入隊する5日前、戦争は終わります。
今まで信じて疑わなかった価値観を、根底から覆された吉野さん。
絶対的な価値観などないと気付かされます。
一度は死んだはずの命を、人のために役立てたい。
終戦の2年後、21歳の吉野さんは詩人になることを決意します。

クローズアップ現代
No.3606 2015年1月27日(火)放送 “いまを生きる”言葉~詩人・吉野弘の世界~

『生命(いのち)は』 作:吉野 弘

生命(いのち)は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい

花も
めしべとおしべが揃(そろ)っているだけでは
不充分で 虫や風が訪(おとず)れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命(いのち)は
その中に欠如(けつじょ)を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分 他者の総和(そうわ)

しかし 
互いに欠如を満たすなどとは
知りもせず 知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄(あいだがら)
ときに うとましく思うことさえも
許されている間柄
そのように 
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻(あぶ)の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻(あぶ)だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

作:吉野弘
(詩集『風が吹くと』所収)サンリオ、1977

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